【栗鼻日記番外編・旅行記2001春】
5月11日(金)〜5月12日(土)
ここ1ヶ月でようやく慣れてきたキャリーケース | 5月11日(金)曇のち晴:
何と言ったら良いのか、本当にコーちゃんと一緒に旅行に行けるなんて
余りに幸せすぎて夫婦でニヤニヤがとまらない。今までも一緒に、川や海、スキーにイベントに、色々行ってきたし、
その度に楽しい思い出を作れて来た。でも今回は今までのとは意味合いが違った。
病気が発覚する前から、「あ〜、ここ コーちゃんと行きたいね〜」と話していた宿は、群馬県川場の“渓山荘”、ワンと一緒に泊まれる別棟のある旅館。 2月には、5月のこの日の予約を入れていた。ワンと泊まれるペンションは結構あるけど、温泉宿では珍しいのでは ないのかな。ワンと一緒の家族用の別棟の他にも、一緒に入れるカフェがあったり、記念のアルバム撮影のオプションや、 セレクトされた素敵なワングッズやフードの販売等々、飼い主にもワンにも嬉しいことだらけ! 4月に心臓疾患が発覚して、きっとこの旅行もダメかも知れないと思ったけれど、その時は そのことより、病気のことが心配で心配で・・・。でも主治医からOKが出て、行く週の頭に胃腸もおかしく したけれどそれも回復して、何より、コー助の心臓の具合が安定していて、私達が「行って楽しもう」という 気持ちになれたのが嬉しく、そうしてようやく行けることになったのです。旅行に行く日の朝ってバタバタして、 でもドキドキして、嬉しくて、と色々あるけれど、それが今回は勿論そういう気持ちもありましたが、車中で キャリーケースに入っておとなしくふせているコーちゃんを見る度に、じ〜ん、としてしまいました。 |
赤城山の麓からわざわざ来て下さった、カメラマンの酒井さんと愛犬アデルちゃん8ヶ月 アデルちゃんと初対面のコーちゃん。お互いにクンクンにおいを嗅いでの挨拶中 |
食後、記念のアルバム撮影をお願いしていたので、カメラマンの酒井寛さんがいらして下さり、打ち合わせ後 コーちゃんと一緒に宿の裏庭に行く。 リードをはずした途端、ものすごい勢いで庭中を縦横無人に走り回る コーちゃんを見て「あ〜走りすぎ!」と焦ったけれど、公園でリードから手を離しても、病気になってからは 殆ど走らなくなっていたコー助とは別人(?)のように、嬉しそうに楽しそうに走り回るのを止める 気にはなれなかった。 その後テニスコートに移動。 折角の記念だから、1,2投げしようかと一応持ってきたフリスビーをちらっと出すと、もうヤル気満々で お父ちゃんの足元でジタバタしている。投げる方も取る方も1ヶ月ぶり。でもそんなスパンは全く感じない、 コーちゃんが元気で楽しくフリスビーをやっていたころの気持ちと光景に戻った。 全速力させないために ふわっと投げたフリスビー。まっすぐ追いかけ、飛び上がってナイスキャッチ!すぐに戻って来た。 私も投げた。同じようにナイスキャッチで戻って来た。 投げた瞬間から、コー助が戻ってきてフリスビーを 渡す瞬間までほんの数秒のはずなのに、スローモーションでも見ているかのように全ての動きがゆっくり 見える。コー助の1ヶ月ぶりの嬉しそうにフリスビーを追いかける姿は感動的だった。何かあったらどうし ようなんてこれっぽちも思わなかった。本当に1ヶ月前に戻ったみたいだった。 それから近くの川に行った。そこでも大ハシャギで水際をウサギみたいに、短い足でピョンピョン跳ねてる。 走っているというより跳ねているというのがぴったり。と思いきやいきなり川へ“ザブン!”と飛び込んだ。 この時ばかりは「まずい!」と思ったが、後から分ったが水深がかなり浅かったのと、自ら飛び込みたくて 飛び込んだので、ちゃんとすぐに岸に戻ってきてくれてほっと一安心。その後はずぶぬれドロドロの姿を 見て大笑いした。ほんとうにほんと〜に、こんなに楽しそうな、はしゃいでいるコーちゃんを久しぶりに 見た。温泉につかりながらもこの光景を思い出し、笑い、この場に来れたことに感謝した。 |
夜カフェにて、お母ちゃんの膝上で寛ぐコー助
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夕食後、私は、お父ちゃんから誕生日のプレゼントとしてもらったリフレクソロジーをしに別室に行く。手と膝上から足裏までの オイルマッサージ90分。ここの所の疲れがどーっと抜けていく感じがして、最後には眠ってしまっていた。 でもその後飲むことになっていたので、あまりの気持ちよさにウトウト、 よろよろしながらも部屋に戻り、お父ちゃんとお昼に来たカフェ(夜はバーになるのね)に行く。 誰もいない、シックな灯りに灯された部屋に 聞こえるBilly Joelを聞きながらのワインとチーズ。(あっ、最初は“泣くコー”を置いてきたのですが、一緒に どうぞと言ってくださったので、すぐに部屋から連れてきて、一緒です。)程よく酔っ払った私達は相当 リラックス。コー助の事情も知って色々親切に細やかな対応をして下さった宿のWさんとコーギーのこと等話す。 良い方なのにコー助は着く早々から大いに警戒してウォンウォン吠えてしまっていたが、この時は私達の気持ち 同様、コー助もリラックスして余り吠えなかった。“ふ〜良かった、、” その後コー助と部屋に戻り、残ったお父ちゃんは宿のご主人と色々話して、とても楽しかったよう。 |